重要文化財 船形埴輪
宮崎県西都市 西都原古墳群出土 古墳時代・5世紀
東京国立博物館蔵
外洋を航海する準構造船を写した埴輪です。船べりには櫂を受けるための軸受けが左右6個ずつ付きます。軸受けの傾斜する方向が船尾、その反対が船首です。船内は仕切られ、当時の船の構造がよくわかります。古墳時代、船は波濤を越えた交流に用いられるだけでなく、死者の魂の乗り物とも考えられていました。